1970年　ポルシェ 911T

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　1965年に発売された911シリーズは、1969年暮れにエンジンの排気量が2.2Lに拡大され、各部がリファインされました。タイヤサイズの変更により、前後フェンダーアーチのフレアーが広がるなど、細かな改良とともに、より一層乗り易さと性能が向上しました。

　この2.2L時代の911は、2Lだった初期911のシャープなフィーリングを残しつつも、性能全般が向上しており、ナローポルシェの中でも、現在もマニアのあいだでリスペクトされているタイプ。
よく知られているのは、映画『栄光のル・マン』の冒頭で、S・マックイーンが乗っているのも同年式の911です。

　エンジンは、125馬力、トルク17.7kg、現代の水準から見ると大した性能ではないように思われるかもしれませんが、車重僅か1トン、鋭い加速力は低速域では911Sにも引けを取らないばかりか、一般道を走行する限り、低速トルクのある911Tの方が911Sより乗り易く、実際的な動力性能に優れています。
最もパワーの少ないグレードの911Tですが、実質的な素晴らしい性能を持った、最もバランスの良いモデルなのです。

当車両は昭和45年、ミツワ自動車にて新車として販売された貴重な正規輸入車です。
そのシャープな走りは健在で、いつでも軽快で楽しいドライブが可能です。
内装はシートに多少ヤレが見て取れますが補修を要する程ではなくオリジナルコンディションゆえ、あえて手を付けずにおります。
ボディカラーは元色ですが、一度リペイントされていると思われます。

是非、よろしければ当店にて現車を確認されては如何でしょうか。

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