STOCK LIST
1996年 ローバー ミニ Cooper 1300 with KAD twincam 16valve injection LHD
INFORMATION
年式 | 1996年 |
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カラー | ブルー |
内装 | ブラック |
走行距離 | 不明 |
装備 | KAD/DOHC16Vエンジン・スポーツインジェクション、4速クロスミッション、強化クラッチ、ロールバー、バケットシート、安全燃料タンク、強化ブレーキシステム、スポーツエクゾースト、軽量化ボディ、クーラー他 |
PRICE | SOLD OUT |
DESCRIPTION
イギリスのケントに本拠地を置くKent Auto Developments は1990年頃より高品質なレーシングミニのチューニングパーツを製作し始め、以後、その素晴らしいプロダクトはエンジン、ギアボックス、ブレーキを含み、レーシングミニのほぼ全般をカバーしている、世界的に有名なコンストラクターです。
当車両はそのKADのパーツを惜しげもなく投入し製作された究極のスペシャルミニです。まず目を引くのが、そのツインカム16ヴァルブエンジンです。ロードタイプとレーシングの2種類選べる16Vヘッドは乗り易さを考慮してロードタイプをチョイス。これに専用ヴァルブ、スプリング、カムシャフトが組み込まれ、強化ブロックにやはり鍛造の専用ピストンと軽量化されたコンロッドを使用しています。もちろん、それに組み合わされるのはKAD専用クランクシャフトです。更に専用スポーツインジェクションに、これまた強化型燃料ポンプシステムが組み合わされています。マフラーもKAD専用のエクゾーストマニホールド&マフラーを使用と、ほぼフルメニューのKADユニットと言う内容です。
これに組み合わされているのが、KAD専用の5スピードのドッグ・エンゲージメントギアボックスとKAD専用強化クラッチシステムです。これだけの大パワーを受け止めるのには必須なアイテムです。さらに専用LSDデフにピニオンギア、等々、駆動系各部にも抜かりはありません。
これにレース用軽量アルミ製フライホイールに高圧縮エンジン対応のハイトルク・スターターが組み合わされています。当然、ブレーキシステムも強化、サスペンションもスポーツキットで対応しています。
ボディはこれだけのパワーに対応するために、比較的高年式のミニの中から、腐食も少なく剛性を保っている個体をベースとして選び、さらに徹底的に強化して全塗装。フロントフードはKADユーザーならお約束の軽量なKAD専用フードに交換されています。内装はロールバーとバケットシートをセットアップ、なんとクーラーまで装備しているという凝りようです。軽量化のため内装材も剝ぎ取ったスパルタンな仕様のため、ドライバーエイドとなるクーラーはありがたい装備です。
走りは、意外にフレキシビリティなエンジンで拍子抜けするくらいですが、4000回転を超えるとその印象は豹変します。吸気マニフォールドからの強烈な吸入音、16Vエンジンの唸り声とともに猛然とダッシュし始め思わずアクセルを緩めるほどです。トップエンドまで一瞬で到達し、タコメーターから目が離せません。手ごたえのあるステアリングを保持してアクセルのON/OFFでタックイン、アンダーとまるでカートに乗っているような感覚。もちろんこれだけのパワーでトルクステアは強く、ドライバーのウデを試してきます。
それでも軽量かつ強化されたボディは高い剛性感を保ち、ハイスピードコーナリングでも不安感はありません。ブレーキも安心して踏み込めるタッチの良さも相まって、ドライブする楽しさは別次元のものです。
しかし、ひとたびアクセルを緩めると至って普通のミニに乗っている感覚に戻り、クーラーのひんやりした感覚に、先ほどの荒々しいフィーリングが噓のようです。ここまで高度なチューニングミニを作り上げ、セッテイングを煮詰めるのには、それ相応のコストと膨大な時間と労力がつぎ込まれている事は想像に難くありません。
並みのミニでは満足できない方に、またと無いこの機会に、是非お乗り頂きたい1台です。それなりに高額なミニですが、それ以上の内容を持ち、きっと満足していただけると思います。