STOCK LIST
1973年 シトロエン SM
INFORMATION
年式 | 1973年 |
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カラー | シルバー |
内装 | ブラック |
走行距離 | 39,000km |
車検期限 | 2026年2月 |
装備 | ディーラー車・5MT・左ハンドル・レザーシート・クーラー・ETC |
PRICE | SOLD OUT |
DESCRIPTION
1960年代、ライバルメーカーがフロントまたはリアにエンジンを搭載して後輪を駆動する高性能グランツーリスモの企画に力を注いでいる中、シトロエンは自社の技術力の高さを知らしめるべく200km/hでのハイスピード巡行が可能なFFの高性能グランツーリスモを具現化するべく、1963年より「SM」の開発に着手しました。
当時シトロエンを代表する高級車であった「DS」シリーズのメカニズムをベースに徹底して改良を施しましたが、DSに搭載されていた4気筒エンジンは、1960年代の高速道路網が発達したヨーロッパにおいてはもの足りないスペックでした。
そんな中GT専用のエンジンを開発する余裕はないシトロエンがとった行動はイタリアの名門スポーツカーメーカー、マセラティとの技術協力でした。
1965年にシトロエンとマセラティは会談を行った後、マセラティのエンジンを使った新GT車を開発すると発表しました。その後1968年にマセラティはシトロエンの傘下に入ることとなります。
そして1970年、マセラティ製2.7リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載したシトロエン「SM」がデビューし、最高速度220km/hは当時の前輪駆動車では最速を記録することに成功。
DSにも搭載されていたサスペンションやブレーキ、パワーステアリングといった機構を、オイルの圧力によって有効にコントロールする"ハイドロニューマチック"も進化を遂げ受け継がれました。
ボディのデザインは、開発スタート時こそ2CVやDSをはじめとする人気車のデザインを担当していた「フラミニオ・ベルトーニ」が担当する予定でしたが、1964年に急逝。その後「ロベール・オプロン」がベルトーニの原案を引き継ぎ、彼を中心としたスタッフによって完成に至りました。
1970〜1975年まで6年あまりの短いモデルライフという事もあり19,290台のみの生産に留まり、その希少さが伺えるかと思います。日本には当時のディーラーであった西部自動車によって134台が正規輸入されました。
当車両は西部自動車にて正規輸入後に新車販売されており、3オーナーの車両です。
シルバーのボディにブラックの内装と人気の組み合わせ。内外装ともに年式にしては比較的、良好な状態と言えるでしょう。
当時からの整備記録簿や直近の整備内容が分かる資料も多数残っており、大切に乗り継がれ、しっかりと整備されてきたというのが伺い知れます。
走行距離も実走行で39,000kmと年式にしてみるとかなりの低走行。現状ハイドロも不具合なく作動しており、エンジンも好調で問題なく走行が可能です。
勿論、ご試乗も可能となっております。
70年台を代表するシトロエンの名車を是非ご覧ください。