1987年　ポルシェ 944ターボ

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　ポルシェ944ターボを御案内いたします。

　ポルシェ944は、1980年代初頭、フロントエンジン・リアドライブの販売に傾倒していたエルンスト・フールマン社長の陣頭指揮の下、ミドルクラスのレンジを担うクルマとして開発され、1991年まで製造されました。

　エンジンは、直列4気筒・SOHC・2.47リットルで、ポルシェ928のV8エンジンの片バンクを利用する形で開発されたもの。
さらに、インタークーラー付KKK製ターボチャージャーを装着し、220馬力を発生。
これに強化された5速ミッションが装備され、現在の路上でも、かなり力強い走りを見せます。
車重は1,300キロ少々。同年代の911カレラが車重1,230キロで215馬力ですから、当時のポルシェのラインナップからしても、911に劣らぬ高性能モデルと言えます。

　フールマン社長の肝入りで開発された944は、トランスアクスル方式によりミッションが車体中央より後部に位置し、その重量バランス等の良さから素晴らしいハンドリングを見せ、当時のベストハンドリング・カーとして世界中で賞賛され、他メーカーの新車開発（主にシャーシー）に於けるマイルストーンともなりました。
その販売も好調で、911を上回るセールスを記録するなど、当時のポルシェを代表するモデルとなりました。

　当車両は、昭和62年に、三和自動車を通じて正規輸入され販売されたディーラー車。
新車時からのドキュメントも多数残っており、走行4万キロ少々と、かなりの低走行車両。
実質2オーナーで、大切に保管されてきたゆえ、内装もボディも御覧の通り上々なコンディションです。
ほぼオリジナルの状態を維持しており、現時点で不具合個所はありません。
スペアキー、ジャッキ・工具類、マニュアル等も、全て備わっています。

　944ターボは、車両価格が911に近かったこともあり、国内で正規輸入されたクルマは少数であったと思われます。いきおい、中古車としての流通量も少ない上に左ハンドル車が多かったせいもあり、我々が気付かない内に海外に輸出されたクルマも相当数あったのではないかと思われます。

　結果的に、日本国内に現存している944ターボはかなり少なく、当車両のように記録簿等の履歴がはっきりしていて、さらにコンディションも良い個体となると、そうたやすくは見つからないでしょう。
　
　是非、この機会に現車を御覧くださいませ。素晴らしいコンディションの944ターボです。

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