1971年　ポルシェ　911T　タルガ

INFORMATION

DESCRIPTION

ポルシェ911Tタルガが入庫致しました。

　アメリカより輸入した車両で、Cシリーズと呼ばれるエンジンが2.2Lになった71年式タルガです。現在アメリカでもコンディションの良いタルガのナローになると中々探すのは苦労します。まず日本に到着してからは、ヘッドライト、マーカー類などの外装品の交換、板金塗装作業、エンジンの再調整とメンテナンスや走行テストなど様々な作業を施行した上での入庫です。

　エンジンは70年より使用された911/07型、排気量は2.2L／125馬力で勿論絶好調。表示だけ見れば非力に思えるかも知れませんが、必要にして充分すぎるパワーで、排気ガス規制の厳しくなる以前のナチュラルなパワーフィーリングは想像以上にシャープに回ります。ギアはポルシェシンクロを搭載した4段ミッションを装備しタッチも確実で気持ち良くシフトが可能。走り出せば低速からも以外にパンチもあり、4500回転以上になるとキャブレターエンジン独特の素晴らしい吸排気音を響かせて、ナロー911としての魅力を存分に楽しめるパワーユニットと言えます。

　勿論、内装はご覧の通りの良好な状態。黒の内装は痛みも少なく、その他、革巻きステアリングを装備。ドアの内張りやその他内装の状態も悪くなく、綺麗でまだまだ十分このままお乗り頂けるレベルだと思います。

　ボディーカラーはオリジナルのグリーンメタリック。タルガのボディーラインと相まってこのクルマの魅力をより一層際立てています。フロントフードやドアパネルなど外装についても交換歴は無くオリジナル。ホイールもオプションのフックス製、鍛造アロイホイールの15インチで、オリジナルのままです。

　一度リペイントされたボディーは大変良好な状態です。フロアの痛みやバッテリーベースの腐食もありません。ドアや前後フードのギャップも自然で全体的に好ましい印象です。当然ボディー全体の剛性感は失われておらず、素直で軽快なハンドリング、ブレーキのタッチと効きも十分で、街中から高速道路まで普段使いが充分可能です。オープンエアで心地よいエンジンサウンドと共に、お天気の良い日にドライブするにはまさに打ってつけのタルガ、その魅力を是非とも実際に体感して頂きたいと思います。

　あまり日本のポルシェユーザーの人達には馴染みのないタルガですが、私自身実際にドライブしてみると中々どうして素晴らしいものです。さすがはポルシェ、クーペと比較してボディー剛性や走行性能、ドライブフィール関しても何らハンデを感じることはありません。いきおい、そのような話はヨーロッパでもアメリカでも聞いたことがありません。タルガとはイタリア語で楯という意味ですから、文字通り十二分に強度・安全性を持たせた設計です。オープンエアドライブを安全に楽しめ、かつ三角窓も装備しているのでその爽快感は他のクルマでは味わえないものです。

　今後は日本国内でもナロー911タルガのオリジナル度の高いクルマや、程度が良好なクルマは入手するチャンスは少ないのではないでしょうか。

是非一度、現車確認して見て下さい。

RECOMMEND