1969年　ポルシェ 911E 2.0/5MT 【5ナンバー】

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　大変貴重なポルシェ911Eが入庫しましたので、ご案内いたします。

　1965年に発売された911は、1969年年に各部がリファインされました。
操縦安定性を向上させる為、ホイールベースを57㍉延長、タイヤサイズの変更により、前後フェンダーアーチのフレアーが広がるなど、細かな改良とともに、より一層乗り易さと性能が向上しました。エンジンもインジェクションを装備して排気量は変わりませんがパワー／トルクも向上。

　この911Eは、2Lだった初期911のシャープなフィーリングを残しつつも、性能全般が向上しており、ナローポルシェの中でも、現在もマニアの間で最後の2Lモデルとしてリスペクトされています。
また、911Eというグレードは意外に少なく、当時のトップグレードである911Sと比較しても大差ない生産台数で、いまや稀少なグレードと言えます。

　エンジンは、新たにBOSH/メカニカルインジェクションを装備し140馬力、トルク17.58kg、現代の水準から見ると大した性能ではないように思われるかもしれませんが、車重僅か1トン、鋭い加速力は、911Sと比較しても、時速100マイル（約160km/h）までなら、こちらの方が上回るほどです。
一般道を走行する限り、低速トルクのある911Eの方が911Sより乗り易く、実際的な動力性能に優れています。911Tと911Sの間に埋もれたグレードの911Eですが、実質的な素晴らしい性能を持った、最もバランスの良いモデルなのです。

　昭和63年に日本に輸入されてから、数人のポルシェマニアの方々が大切に乗り継がれ、最近あらためてトータル整備を実施しており、現時点でも非常に良い状態を保っています。そのシャープな走りは健在で、いつでも軽快で楽しいドライブが可能です。
内装は全てオリジナル、各部に若干のヤレが見て取れますが補修を要する程ではなく、優れたオリジナルコンディションゆえ、あえて手を付けずにおります。ボディカラーは元色ですが、一度リペイントされています。

いまや希少な5ナンバーの911E、ご興味のある方はどうぞお早めにご覧ください。

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